「ジャッカドフニ」はサハリン(オロッコ)のウィルタなどの少数民族の作品をたくさん展示していた北方少数民族資料館です。
1978年に網走に誕生したそうです。
ジャッカドフニは大切なものを収める建物(宝物庫)という意味で、設立者はサハリンのウィルタのダーヒンニェニ・ ゲンダーヌ(日本名:北川源太郎)氏とのこと。
都道府県や市で運営しているほかの資料館に比べると「個人運営」のため小振りですが、手作りの木造の建物や白いテントなど周囲の風景含めてとても趣きがありました。
そして当時の館長(ゲンダーヌ氏はすでに亡くなっていた)がこまかく作品を解説してくれたので、ただ見ただけでは気づけないことも学習できたのです。
例えば刺繍。刺繍の糸が布の裏側にでていないんです。つまり布の表から見れば美しく細かい刺繍が見え、裏から見れば刺繍のない状態。ものすごく器用で感動しました。
ここは解体され、ウィルタ協会が展示物は市の北方民族博物館に移設したと聞いたことがありますが、それを確認したことはないのでわかりません。