阿寒湖の民芸品店で、「世界のムックリ」というコーナーを見かけた。
店の方、演奏は得意じゃないみたいだったけど、ちょっと嬉しくなったのです。
完成前から眺めたこともありましたが・・・
ついに噂のウポポイに訪問しました。
北海道で初の国立博物館です。
コロナの影響で2度も開業が延期され、2か月以上遅れてオープンしたとはいえ、北海道では、いや日本で今注目の的の施設です。
ご存知の方は多いと思いますが、以前は財団法人アイヌ民族博物館でしたが
ほとんどすべて新築され(総工費200億円)、国立アイヌ民族博物館となりました。
もう少し正確にいうと、民族共生象徴空間(国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設)とのことです。
実際に足を運びましたが、これだけ大規模で立派で最新の先住民族博物館は世界中を探しても、ほかに存在していないのではないでしょうか!?
アイヌ差別や迫害等歴史のダークな部分にはあまり触れられていないようですし、アイヌを国のコントロールのもと観光資源としていることに賛否両論もあるようですが、ウポポイが現実にスタートしたことは明らかに今後の形となるでしょうし、単純にすごいことだと思います。この施設のおかげで全くアイヌの存在を知らなかった人や若い世代も、知るきっかけが大きく増える。未来に向けてこの意義は大きい。そしてアイヌの血をひく方々や地元住民の雇用も多数あるでしょうね。
ウポポイのおかげで町全体に活気がでているという印象は感じませんでした。ウポポイの来場者が、白老牛のお店とかに流れるでしょうけど、現時点で恩恵受ける店舗は限られているみたいです。そこは今後の課題っぽい。ウポポイ一極集中ではなく、町との連鎖が大切だと思うんですよ。
それでも、なにはともあれウポポイです。すごい存在なのです。
いまはコロナの感染拡大のため、修学旅行など団体客や、海外、道外からのお客様はなかなか来所は難しいと思いますが、修学旅行は予約が殺到しているそうです。
長い目で見るとこの白老から全世界、広い世代にアイヌ文化が広められていくことは間違いありません。
追伸
とても残念に思ったのが、以前あった巨大なエカシ像が跡形もなくなっていたこと。
残す、あるいは新調してほしかった・・・。
それから、熊や犬たちはどこに行ったんだろう。
正直書くと個人的には25年前くらいのここが一番好きな雰囲気なのです。
ウポポイにはふたつのショップがあります。
エントランス付近のショップと、博物館の一階の二か所。
いろいろな物が並んでいて目が忙しいのですが、わたしの場合はやっぱりこれ。
ムックリです。
ムックリといえばもちろん鈴木さん。ムックリを伝える最大の貢献者としてとても尊敬しています。
せっかく来たのでムックリを買おうと思いますが、鈴木さんのものはいくつも持っているので、白老産の方を買いました。
お箸のように包装されています。
パッケージには白老のいぶり工芸社さん製作とかいてあります。
住所が書かれていたので交流もしたいと思い現地に向かいましたが、地番が不鮮明なエリアだったので住民の方に聞いてもどこかわかりませんでした。
家に戻って撮った写真。
売り場でとてもたくさん並んでいましたが、一番びっくりしたのはどれもすごく綺麗に整って作られていること。
違うかもしれませんが、ムックリの断面が黒いので、人の手ではなくレーザー鋸みたいな工具で正確に切断しているのかも。
だからどのムックリも均一な見た目なのかなぁ。
価値も綺麗だし音とてもよかった。
という私も納品させていただきました(^^;
私のCD『琴遊詩人(ぎんゆうしじん)』は18年前の2002年に手作りCD-R版として発売し、口コミにより初回分1000枚が完売、その後2004年に再販しましたが海外を中心に好評をいただき完売、ずっと廃盤となっておりましたが、この度、再販できることとなりましたのでお知らせします。
本作は北海道のペケレット湖畔でのフィールド録音で、アイヌの民族楽器ムックリなどを野鳥の鳴き声とセッションしたユニークな作品です。
演奏テクニックを散りばめたというよりは、「刻々と変化する自然の音に即時に反応した即興演奏」を楽しめ、発売当初、民族音楽ファン、即興演奏家、野鳥愛好家、ヒーリングサロン、レストラン等、各方面より好評をいただいておりました。
よろしければお手に取ってお聴きください。
使用楽器
カリンバ 、口琴、トンコリ+ 野鳥の声、小川のせせらぎなどによるインストゥルメンタル(12曲入)。
※琴遊詩人の「琴」とは、本作に使用した、北海道のムックリや世界の「口琴」・「トンコリ」という樺太アイヌの五弦琴・「カリンバ」というアフリカの親指の琴、を意味しています。その他、ウドゥ、ンビラ、石笛を使用。
メールでご連絡ください。
8080hippie@gmail.com
<以下お知らせください>
・メールタイトルは「ブログ販売 琴遊詩人」
・郵便番号
・お届け先住所
・お名前
価格2,000円
送料等200円 ※普通郵便を予定
のちほど銀行振込口座を返信します(振込手数料ご負担ください)。
現在、口琴ショップの閉店とブログの廃止を検討中です。
口琴ショップは、皆様の御支援により「site-koukin」という私のサイトで20年以上続けてまいりましたが、コロナで仕入れも行けず、継続がギリギリの状況です。
もともと、超入手困難だった多種の口琴を、興味を持った皆さんがもっと簡単に買えるようになればいいなと思い、各国を巡り、皆さんが選べないほどいろいろな種類の口琴の販売を開始しました。
現在は、世の中は変わり、口琴はAmazonや楽天などでも簡単に入手できる世の中になりました。
まだ続けてほしいとの大変嬉しい声もいただいており、思案中ですが、なかなか難しいのが正直なところです。
また、このブログも廃止になるかもしれません。
はてなブログを使っているのですが、メインブログは別の趣味のものです。
ただ、はてなブログが私には使いにくく、他サイトへの引っ越しを検討中です。
このため、はてなのメインブログを消したらここを残せるかわからない状況です。
詳しくないため何とも言えませんが、もしかすると引っ越しと同時に突然消えてしまうかもしれません。
もしそうなったら何卒ご了承くださいませ。
「ジャッカドフニ」はサハリン(オロッコ)のウィルタなどの少数民族の作品をたくさん展示していた北方少数民族資料館です。
1978年に網走に誕生したそうです。
ジャッカドフニは大切なものを収める建物(宝物庫)という意味で、設立者はサハリンのウィルタのダーヒンニェニ・ ゲンダーヌ(日本名:北川源太郎)氏とのこと。
都道府県や市で運営しているほかの資料館に比べると「個人運営」のため小振りですが、手作りの木造の建物や白いテントなど周囲の風景含めてとても趣きがありました。
そして当時の館長(ゲンダーヌ氏はすでに亡くなっていた)がこまかく作品を解説してくれたので、ただ見ただけでは気づけないことも学習できたのです。
例えば刺繍。刺繍の糸が布の裏側にでていないんです。つまり布の表から見れば美しく細かい刺繍が見え、裏から見れば刺繍のない状態。ものすごく器用で感動しました。
ここは解体され、ウィルタ協会が展示物は市の北方民族博物館に移設したと聞いたことがありますが、それを確認したことはないのでわかりません。